花祭り
お釈迦様は西暦、紀元前566年(一説には463年とも言われています)の4月8日
父、淨飯王(じょうはんおう) 母、摩耶(まや)との間にお生まれになられました。
そのお釈迦様がお生まれになった時に、天竺国(てんじんこく・今のインド)の花が咲いたことから
【 花祭り 】と言われ、これを天も祝福し、竜王の口から甘露の雨が降り注いだ。
という伝説により、お釈迦様に甘茶をかけてお祝いします。
また、誕生直後直ちに七歩歩んで、右手で天を、左手で地を指し、
《 天上天下唯我独尊 三界皆苦我当安之 》 てんじょうてんがゆいがどくそん さんがいかいくがとうあんし
「この世で最も尊い者は、苦しみ悩む人々に真の安らぎを与えることのできる者だ。
私はそういう者になるために生まれてきたのだ。」 という生命の根本的姿とお釈迦様
誕生の意義を提示されたものと受け取られています。 また七歩歩まれたということは、
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の迷いの六つの世界「六道」を 一歩乗り越えて
生きることによって、人間の本当の幸せがあるという事と、真実の利を私達に与える
ために、この世にお生まれになられたお釈迦様の力強い誕生宣言ということなのです。
4月8日 【 花祭り 】は、
お釈迦様のご誕生をお祝いする事だけでなく、
私達が、仏様のみ教えを聞かせていただき、
ご先祖様のお言葉を頂く日でもあるのです。